企業が変革し、事業・サービスの内容や市場での位置づけが多様化するにつれて、ステークホルダーには企業の“真の姿”が見えにくくなっていきます。企業の強みや活動とステークホルダーの認識とのギャップがひろがると、企業の経済・社会価値に大きな影響をもたらします。コミュニケーションに対する認識不足やツールの不備、担当者(窓口)の不在などにより、顧客に対する十分な対応ができない場合もあります。
従業員一人ひとりが持つ能力を高め、企業価値向上に結びつけるためには、モチベーション向上のための制度やプログラムに加え、自らが属する企業へのコミットメント(主体的に参画する)意識の向上が必要です。そのためには、企業が持つ理念やビジョン、事業の方向性、従業員個々の仕事への意識などを共有化するためのインナー・コミュニケーションが有効です。
社内外へのコミュニケーションにあたっては、
すべての企業活動の基盤となる企業文化の再確認が欠かせません。
- 企業文化の定義
- 企業の構成員が共有する共通の価値観や行動様式のことです。創業者の価値観や経営理念、組織に刷り込まれた学習経験など、企業のこれまでの歴史を反映し生成されたものです。